はじめに
Vessios は使うほど賢くなる wiki です — Ingest と Query のたびに知識が複利成長します。
Vessios は Karpathy LLM Wiki パターンに基づく知識管理プラットフォームです。すべての質問をその場限りの検索問題として扱う標準的な RAG とは異なり、Vessios は使うほど成長し改善し続ける「生きた wiki」を維持します。
標準的な RAG と Vessios の違い
| 標準的な RAG | Vessios | |
|---|---|---|
| 知識の扱い | クエリのたびに元データから再構成(ステートレス) | wiki に累積・複利成長(ステートフル) |
| LLM の役割 | 毎回ゼロから回答を合成する | 既存の wiki を読み解き、拡張する |
3つの中核オペレーション
Vessios は、時間が経っても wiki の正確さと有用性を保つための3つのオペレーションを中心に構成されています。
Ingest
1回の Ingest で 10〜15 ページが新規作成され、関連する既存ページも強化されます。単なる要約文書を生成するのではありません。
Query
良い回答は新規ページや既存ページの強化として wiki に書き戻されるため、同じ質問への回答は次第に速く、的確になります。
Lint
週次の自動チェックが矛盾・孤立ページ・陳腐化したコンテンツを検出します。これはオプション機能ではなく、アーキテクチャ上必須の構成要素です。
Lint が重要な理由
知識を自動的に累積するシステムにおける最大のリスクはハルシネーションの複利化です。ある Ingest で紛れ込んだ誤りが、後続の Ingest や Query によって参照され、さらに強化されてしまう可能性があります。Vessios は Lint をアーキテクチャ上必須の一級コンポーネントと位置づけ、最低でも週次、また大量 Ingest の直後には都度実行することで、このリスクを封じ込めます。
このドキュメントの構成
- クイックスタート — テナントを作成し、最初のソースを Ingest し、最初の質問をするまで。
- ソース取込 — 対応ファイル形式、URL Ingest、Ingest の各段階で行われる安全性チェック。
- 検索とQuery — 4層の検索パイプラインが質問にどう回答するか。
- 自動メンテナンス — 矛盾検出・リンク監査・信頼度減衰。
- 連携 — API キー・Webhook・コネクタ。
- セキュリティ — テナント分離・PII 対応・その他の防御策。
- プランと課金 — クォータ・料金・各プランに含まれる内容。
- FAQ — よくある質問への簡潔な回答。
- APIリファレンス — 稼働中の OpenAPI 仕様から生成された REST API 全体。